Rubyなわたし、347日目。今日は「キャリアの描き方」についての話。(長いです)

前談
dots.女子部を設立してから早9ヶ月。メンバーも140人を越えるコミュニティに成長。みんなとは毎日slackで話をしてるし、月2回くらいは会う機会があるので、例えば会社で同じフロアの3島先の人より断然仲が良い。

そんな彼女たちから最近「キャリア」というか、「今の自分の悩み」や「今後こうなりたい」みたいな話をされることが増えてきた。
個人的には過去7年弱のキャリアコンサルタント経験、1年半の人事経験を少し生かすことが出来るタイミングが増えて嬉しい。

 

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女子部ラブ♡
Rubyハンズオンの後、みんなでピラティスをやった写真♡

 

・約3000人のエンジニアの人生の話を聞いてきたこと
・「キャリア」というものをGCDFにて体型だって学んだこと
・プログラミングを1ヶ月超書きまくったこと

 

この3つの経験と社会人10年目になった自分の実体験から、最近「キャリア」への考え方の解がまとまったので、ここいらでまとめちゃいます。ちょっとでもみなさんの日常の足しになれば!という気持ちでこちらに記載致します。

 

本編
キャリアの描き方、それは。
結論:自分の道を自分で決断すること。決断したことに責任を持つこと。
この2つでキャリアは勝手に描かれる。構築されていく。

 

HOWTO:自分の道を自分で決断すること。決断したことに責任を持つこと。
「なりたい自分」と「今の自分」の「差分」を、埋めるための努力をするのか、埋めない(なりたい自分像を変える/諦める)のか、の2択に絞る。そしてその2択のどちらかを選択することを決断すること。

 

以下、具体的に紐解いていきます。

 

よくある仕事の悩み、第一段階:
「今の仕事がうまくいっていないと感じる、会社に行くことが苦痛である」
恐らくここで数週間〜長いと半年くらい過ぎていく。
悶々として、毎日がしんどい。楽しくない。
その後、ようやくその原因を探しだす。

↓↓こんな感じ。

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よくある仕事の悩み、第二段階:
今の仕事がうまく行っていない理由。それは
 →上司とウマが合わないから
 →その会社・チームと雰囲気が合わないから
 →やりたいことができていないから
 →物理的な拘束時間が長い
 →自分の働きと報酬が合っていないと感じる
 etc
これが判明しても状況が打開されないと、次の現象が現れる。
 →仕事に身が入らない、楽しくない、周囲に愚痴を漏す、体調が悪くなる、身なりに気を遣わなくなる。
 
↓↓こんな感じ。

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そんなときは休息を取ったり、環境を変えたりすることも大事だと思う。
それ自体は否定しない。寧ろ、必要だと感じたらすぐに、積極的に、そうしたほうがいいときもある。
ただ、余裕が出来たら、またはそんな状況になる前に以下を決断する必要がある。
 

それが前段で述べた、

「なりたい自分」と「今の自分」の「差分」を、埋めるための努力をするのか、埋めない(なりたい自分像を変える/諦める)のか、の2択のどちらを選択をするのか、選択することを決断すること。

である。


キャリアの悩みだけに限らず、人が悩んだ時に解決する方法って全部同じな気がする。

 

例えば、
大好きな焼き肉を食べに行こう!って誘われたけど、行こうかどうか、悩む。なぜなら今ダイエット中だから。この場合、「誘いを断る」という決断は「理想と現実のGAPを埋める」という選択をしたことになる。「誘いを受ける」という決断は「理想を諦める」という選択をしたことになる。

 

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※どうでもいいけど、焼き肉とダイエットを題材に上げたのは、わたしがなりたい姿になるために、超絶痩せる、という決断をしたので、食べたいけどなりたい姿のために我慢したところだったからw

キャリアの悩みの場合も基本的にこの「焼き肉行く行かない問題」と構造は同じなのだが、もっとやっかい。それは3つも乗り越えなくてはいけない大きな壁があるから。


壁①「理想の自分像」を言語化すること。
   →考える時間をなかなか取れない、想像を具現化することは作業として面倒くさい。
壁②「今の自分」を明確にすること。
   →本当は目を瞑っていたいことを明らかにしてしまうことなので、苦しい。
壁③ 理想の自分になる努力をするのか、理想を諦めるのかを選択すること。
   →究極の2択なので辛い。

 

でも結局、この3ステップを踏まない限り、ずーーーーーーーーーーっと状況は変わらないので、辛い。そして結局、耐えられなくなって、そのどちらかをせざるを得ない時が来る。あれ?ずーーーーーーーっと悩んでいた時間がもったいないonz。そんなことになってしまう。

 

恐らく「壁③」が一番大変。
人間は成長欲求があるいきものなので、なかなか理想の自分を諦める、という選択ができないから。
その時に考えるべきことは1つ。その「理想の自分像」は譲れないものなのか。
譲れないのであれば、努力するより他はない。ただ努力する、には一定それが達成されるであろう時期を見積もって、期限を設けることが大切。その期限に達しても「理想の自分」に到達できなかった場合は「理想の自分」を諦めるか、他の方法を探してまた期間を定め、「理想の自分」になる努力を続ければ良い。
はたまた、よく考えた結果譲れそうなものなのであればそんな「理想」は早く捨てるべきである。これでスッキリ。

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第二段階で事例としてあげた「やりたいことができていない」の悩みを持った場合。
「やりたいことができている自分が理想」なのであれば、以下ステップ。

step1:「やりたいこと」が出来ている自分の姿を明確にする。
    ※日々何をしているイメージか、どんなモチベーションのイメージか、具体的なモデルがあるとベスト。
step2:「やりたいこと」が出来ていない自分(理由)を明確にする。
    ※今の自分は理想とどんなところがかけ離れているのかを具現化する。
step3:1と2で出た差分を「埋める努力をする」のか「埋めることを諦める」のかを選択する。
step4:step3にしたがって動くだけ。
   もし仮に「埋める努力をする」という選択をしたのであれば、その方法は無限大。最短で「理想の自分になる方法」を考えて実行することがベスト。
   逆に「埋めることを諦める」という選択をした場合は「理想の自分」設定も変える必要がある。

 

 こんな感じ。
これが実行できれば「もやもやとした時間」はきっとなくなり楽になるはず。

 

でもここで注意事項が2つ。
1.決断を先送りすることは問題ないということ。
  埋めるのか埋めないのか、の決断をすぐにする必要はない。何でもかんでも白黒はっきりできるわけではないし、逆に「機が熟す」という言葉もあるように、時間を必要とすることもある。
そんなときは『「埋めるか埋めないかを決める」ことを先送りする、と決断する』。

2.step1〜step3までまとめたら、一度実行前に自分が尊敬している人に相談する。(自分のメンターを探して常に相談できる状態にしておくこと。)
 正しくは相談でも話を聞いてもらうだけでも良い。相談するにしても話を聞いてもらうだけにしても、どちらにしても考えを言語化できることになるし、宣言することになる。そして自分が尊敬している人であれば、より具体的にしてくれるはずだし、新たな視点を入れてくれる可能性もあり、まさに一石二鳥。
ちなみに、わたしの場合は自分のメンターは常に3名以上存在している。会社の人、仕事の繋がりがある人、全く関係ないプライベートで仲が良い人。自分の置かれているフェーズが変化することによって、相談する人は変わっているけど、基本的に数年このフォーメーションは崩れたことがない。

最後に…
ちょうど約3年前、キャリアコンサルタントだったときに「キャリア塾」なるものを転職を考えている人向けにやったことがあるのですが、そのときのわたしはこう言ってました。
キャリアを考えるときは、ありたい自分、世の中から求められる自分、組織から求められている自分、の3軸で考える。ビジネススキルとヒューマンスキルを伸ばしましょう。
考え方の枠としては間違っていないとは思うのですが、今回お話した通り、もっとシンプルなことでした。シンプルだけど、自分と向き合わなくてはいけないので、大変です。でも絶対このPDCを回せれば、びっくりするぐらいに世界が変わる。自然と道(キャリア)ができていく。とわたしは体感しています。

 

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プロフィール
小沢宏美
2007年社会人デビュー。約7年間ITエンジニアのキャリアコンサルタントに従事。エンジニアリング職の難易度の高さと職業の素晴らしさに気づき、よりエンジニアに貢献できる仕事を、という想いから同所属企業システム会社の人事へ異動。その後ベンチャー企業人事を約半年間従事し、dots.へ。コミュニティマネージャとして、テクノロジーに関連するイベント企画やdots.の渋谷拠点運営を担当。 

facebookアカウント:https://www.facebook.com/hhhiiirommmiii.o

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掲載記事:

非エンジニアがプログラミングを学ぶことに意味はあるのか - TECH::CAMP BLOG

渋谷にできたコミュニティ『dots.』は"モノ言う"エンジニアの楽園|SENSORS(センサーズ)|Technology×Entertainment

エンジニアのためのイベント&コミュニティスペース『dots.[ドッツ]』、渋谷のド真ん中に誕生! | THE LANCER(ザ・ランサー)

〈東京スタートアップ・オフィスツアー〉渋谷の真ん中に生まれたエンジニアのための極上空間「dots.(ドッツ)」(ビデオインタビュー) - THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)

 

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以上となります!
長い文章読んでくださってありがとうございました。